斎藤淳容疑者が逮捕。飯能市美杉台の住宅街で、60代夫婦と30代の娘の3人が惨殺された事件の犯人として斎藤淳容疑者が逮捕されました。
斎藤淳容疑者の大学を調査し大阪芸術大学卒であることを特定。映画監督をした若い頃の映画は「ギフト」であるのかをチェックします。
斎藤淳容疑者が大学は大阪芸術大学
12月25日クリスマスの朝、埼玉県飯能市美杉台の住宅から「キャーッ」という女性の声。「やめろ」という男性の声が響き渡りました。
事件は12月25日の朝7時過ぎに起こりました。事件のあった現場から男女の叫び声、口論となっていることが分かり、目撃した人は「人が殴られ、男性が倒れている」と110番通報したといいます。
そして犯人は事件を起こした後平然と立ち去って、残された住宅からは火の手が上がり、住宅に敷地内には、森田泉さん(68)と夫で米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)。そして、この2人の娘の森田ソフィアナ恵さん(32)の3人が亡くなっていました。
警察は25日の夜、事件のあった現場から数十メートル離れた家に住む斎藤淳容疑者が逮捕されています。
逮捕された斎藤淳容疑者は、警察の調べに対して「話したくありません」と供述を拒んでいるということです。
- 名前:斎藤 淳(さいとう じゅん)
- 年齢:40歳
- 住所:埼玉県飯能市美杉台4丁目
- 職業:無職
逮捕された斎藤淳容疑者は、亡くなった森田泉さんと夫のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさんの住宅から50~60メートルほどしか離れていない戸建て住宅に住んでいました。
斎藤容疑者の学歴について調べていくと、
- 小学校は地元の公立小学校
- 中学は私立で寮制の中高一貫校を中退
- 地元の中学校を卒業
- 私立の高校を卒業
という学歴であることが分かりました。
そして、大学については斎藤淳容疑者の父親が、「高校卒業後は本人が『映像に関する仕事がしたい』と言っていて、映像関係の学校に進みました」とコメントしていました。
斎藤淳容疑者は映画監督であったとか、映画監督を志していたとかの報道が既にあり、その線で調査を進めると、あるブログを発見。
そこには、
「■ 監督 斎藤淳 大阪芸術大学卒」
と書かれていました。
斎藤淳容疑者が監督した映画は『ギフト』
斎藤淳容疑者が、「大阪芸術大学卒」であることを記述していたブログというのがこちらでした。
「斎藤淳監督*観察ニッキ」というタイトルで、ブログ自体は製作助手の方が書き込まれていて斎藤淳容疑者が書いたものではありませんでした。
このブログは、映画監督の斎藤淳監督の映画作品製作スタッフが書き込んだものですが、斎藤淳監督が撮ろうとした映画がどんなものかが分かりました。
それは、オーデション告知をした記事でした。
「『ギフト』オーディション告知**
2007年 11月 12日
斉藤監督作品「ギフト」のキャスト及びスタッフを募集させて頂きます!
■タイトル:「ギフト(仮)」
・・・」
そこには当時「ギフト(仮)」としてタイトル付けされたいました。
では、斎藤淳容疑者が監督した「ギフト」とはどんな映画なのかというと、
「■企画意図
断絶の間から何か見出したい、拾い上げたい、という思いがあった。
白と黒、生と死、キャリアとノンキャリアなどの間からである。
「建設的であろうとすること」が、この作品の最も重要なテーマである。群像劇という形態をとり、複数の登場人物達の日常を切り取り、紡いでいく。
■あらすじ
家具屋で働く男AはHIV陽性の告知を受ける。家族には打ち明けられなかったが、
友人の瀬戸にはそれを打ち明けることが出来た。彼は病気のこと、好きな女性がいることを話した。
瀬戸はアクセサリー職人を目指して日々作品の制作に励んでいる。手は動かし続けるものの、
作品はなかなかあるべき姿には近づかない。彼は同棲している里紗と一緒に男Bのラジオを聞く。
男BはゲイでラジオのDJで、最近恋人よりも仕事を選んだ。だがディレクタ—の村上が連れてきたのは
さつきという新番組のパーソナリティだ。ビルの壁面には大きな彼女が微笑んでいる。彼の放送は終了するのだ。」
と書かれていました。
そして、斎藤淳監督については、
「■監督:斉藤淳 大阪芸術大学卒
『手紙』2005 16mm 16min
仙台短編映画祭2005「新しい才能プログラム」上映
TIROL Short Film Contest審査員特別賞
第3回シネアスト・オーガニゼーション ・大阪エキシビジョンオープンコンペ部門最優秀賞」
と記載されており、斎藤淳容疑者は、この「ギフト」以外にも、映画の製作をしていたことが分かります。
斎藤淳容疑者の映画監督作品「ギフト」は完成せず
こうして、斎藤淳容疑者が、かつて映画監督をしていたということが分かりました。
しかし、この斎藤淳監督作品「ギフト」は、撮影が終了して編集作業を残すだけとなっていたにもかかわらず完成していないことも分かっています。
編集作業中になぜか連絡が取れなくなり、作品を完成させるよう説得するため、関係者が自宅を訪ねると、斎藤淳容疑者は「投げ出すつもりはない。完成させる」とはなしたそうです。
斎藤淳容疑者のその時の様子は、別段、深刻な様子もなく、笑顔だったとか。しかし、その後も音信不通のままで、斎藤淳容疑者が映画「ギフト」を完成させることはありませんでした。
そしてその時の関係者というのが、
飯能市の殺人犯、たぶん知り合いでびっくりしてる。斉藤くん…マジか https://t.co/udfhYEgzfn
— 西尾孔志 (@nishiohiroshi) December 26, 2022
この投稿をした、映画監督の西尾孔志さん。
西尾 孔志(にしお ひろし)さんは、2005年、シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の助成を得て、『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』を監督。第1回CO2にてグランプリ(大阪市長賞)を受賞。その後、CO2のディレクターを務めています。
つまり、さきほどの斎藤淳容疑者のブログにある「CO2」のロゴと一緒のことでも、西尾さんと当時の斎藤淳監督とが仕事をしていたことが分かります。
そして、西尾さんはこのツイートもしていました。
「2007年、彼は若き映画監督で、編集中に突然、周りと連絡を絶った。2回、この白い家まで説得に行ったのが最後やけど、顔も全然変わってない。あの作品でつまずいてから、あのまま15年も引きこもってたんやろか。未完の映画『ギフト』はまだパソコンに残ってるんやろか。なんか分かるし、つらいな。」と。
この映画製作にかかわった関係者も、なぜ、映画「ギフト」が編集されず、未完成となったのかわかっていないようです。
ひょっとすると、この時、斎藤淳容疑者に何かがあったのかもしれません。そしてその何かが斎藤容疑者を暴力的にし、今回の飯能市3人死亡事件を引き起こしたと考えられそうでもあります。
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