【大阪狭山市】暴走事故

【大阪狭山市】横山孝容疑者の事故動画「ナンバープレートや警察の職務質問はあった」池袋暴走事故と比較

【大阪狭山市】暴走事故

17日正午過ぎ、大阪狭山市のスーパー「コノミヤ狭山店」に乗用車が突っ込み3人が死傷した事故で横山孝(よこやまたかし)容疑者(89)が逮捕されました。

狭山市のスーパーに設置された防犯カメラ動画を解析。ナンバープレートの存在や、警察官による職務質問を調査。池袋暴走事故と比較もしてゆきます。

大阪狭山市のスーパー「コノミヤ」での事故の防犯カメラ動画

17日の正午過ぎ、大阪府狭山市のスーパー「コノミヤ狭山店」に乗用車が突っ込み、買い物客の男女3人が死傷した事件で、乗用車を運転していた横山孝容疑者(89)を過失運転致傷の疑いで逮捕。その後、過失運転致死傷に切り替えられ調べられる方針です。

このニュースは、すでにワイドショーなどで報じられていて、横山孝容疑者が89歳という高齢であることを問題視し、高齢者の運転免許証自主返納を話題にしていました。

確かに、大阪狭山市のスーパーで起こったこの事故の後の話としては高齢者の運転免許証の返納は義務化すべきか?その年齢はいくつか?など、議論の必要はあります。しかし、今回の大阪狭山市のスパーでの事故の原因についての話は、煮詰められておらず、メディア各社で微妙に違っていました。

まずは、その事故が起こった大阪狭山市にある「コノミヤ狭山店」の防犯カメラの映像動画を見ていきましょう。

見ていただいたように、悲惨な事故の瞬間の映像が、防犯カメラに動画として記録されていました。

大阪狭山市の「コノミヤ狭山店」の場所

大阪府狭山市とはどこなのか?まずは、だいたいの位置を確認していきましょう。

 

大阪狭山市は、大阪府の南河内地域に位置する市で、2010年(平成22年)の国勢調査では、市内の人口は58,238人。大阪府内の市としては人口は3番目に少ないことになります。

狭山市の年齢別人口を見てみると、

この資料が、2005年とちょっと古めですが、これを16年経過させたと考えると、かなり高齢者の多い市だということが言えそうです。

今回の事故を起こしたのが横山孝容疑者で89歳。そしてこの事故で、残念にも亡くなったのが岡田博行さんで87歳。そしてケガをした2人の女性のうち、一人は横山孝容疑者の妻で90歳。もう一人のけがをされた方が77歳ということで、高齢者による高齢者が犠牲になった事故となってしまいました。

事故のあったスーパー「コノミヤ狭山店」の場所がこちら。

そしてこの場所を画像で見ると、

こんな感じで、ゆったりとした歩道のあるスペースだということが分かります。

大阪狭山市の事故の原因

今回の事故の原因について、先ほども記述しましたが、メディアによって少しずつ微妙に状況が違っています。当初報道されていたのが、

  • 「買い物中の妻を迎えるためにトランクを開けて待っていたら、車がじわじわと走り出した」(毎日新聞)
  • トランクを開け荷物を積ませようとして車が前に進み出したという。横山容疑者は取り調べに「車がじわっと発進してしまったので慌ててしまって、ブレーキとアクセルを踏み間違えて発進してしまった」(スポーツ報知)
  • 「トランクを開けたときに、車がじわじわ進んだため、あわててブレーキを踏もうとしたら間違えてアクセルを踏んでしまった」(スポーツ報知)
  • 「妻が店から出てきたのでトランクを開ける操作をしていたら、車が前に動いた。止めようとしてブレーキとアクセルを踏み間違え、一気に車が敷地内に入った」

このように報道されていました。

 

つまり、トランクを開けようとしたのか?、その操作をしていて自動車が発信したのか?、トランクは開いていたのか?という自動車の「トランク」に視点を当てた報道がされていました。

しかし、先ほどの動画の通り、横山容疑者のプリウスのトランクは開いていません。ということは、捜査しようとして、ブレーキを踏んだつもりがアクセルだったというのが真相かと思われます。

大阪狭山市の事故で警察の職務質問はあった

そして、現在も報道されているのは、アクセルとブレーキを踏み間違えた原因についてのものが多く、そのことについての意見が交わされています。

しかし、

「目撃者の証言では警察官と何か言葉を交わしたあと車に乗ったと言ってたな
正確には呼び止められたところで逃げたんだろうな」

とあります。これが職務質問だったのか?。

また、別の意見も、

「駐禁切りに来たときに警察が声をかけたら、車を急発進させて出て行った。
警察が車から引っ張り出そうとしたけど、なかなか出て来なくて抵抗した感じ」

という目撃証言もるようです。

ただ、横山容疑者は車に乗って待っていたと思われ、駐車禁止を切るというのではなく、警察官が車の移動などを促すために声掛けしたのではないかと考えられそうです。

ナンバープレートは隠されてた

そして、横山容疑者の自動車のナンバープレートが隠されていたという話も、事件があった当初は話として出てきており、

「ナンバープレート紙で隠したのも路駐常習の本人だよな」

ネットでも、まことしやかに路上駐車してナンバープレートを隠していたということが言われていましたが、89歳がそれを実行するとはなかなか考えにくい気がします。

「大阪狭山の交通事故、ナンバープレート外して職質受けてたっていう話、「ゴゴスマ」で最初にしてたのってどうなったんやwww 」

実際、事故後の自動車の前を見ると、

レッカーされる横山孝容疑者のプリウスにはバンパーについているはずのナンバープレートがありません。外れたのか、外されたのかはわかりませんが、この部分に関してはナンバープレートが隠された可能性はあります。しかし、確認できたのはあくまで事故後の話です。

そして、後ろのナンバープレートに関しては、事故時の動画や画像を見ると、

この映像からは、ナンバーを読み取ることはでいませんが、少なくとも事故が起こる前にナンバーを紙で隠してるというわけではなさそうです。

したがって、ナンバー隠してたから、警察官に職務質問されたと考えるのはデマと言えるでしょう。

しかし、暴走する横山容疑者の車の後ろから、

制服姿の警察官が追いかけているところから、この事故以前に横山孝容疑者と警察官の間で何らかの話があったとは考えられます。それが職務質問であったのか、車の移動を促しただけなのかについては不明です。引き続き調査していきます。

大阪狭山事故を池袋暴走事故と比較

今回の大阪狭山市の自動車暴走事故が起こり、改めて思い出されるのが、今年9月に実刑判決の出た池袋暴走事故。どちらも、高齢者ドライバーが運転する自動車事故です。

池袋暴走事故の場合、2019年4月19日12時25分頃、乗用車を運転していた飯塚幸三(当時87歳)が、ブレーキとアクセルを踏み間違えたことによって車を暴走させ、歩行者・自転車らを次々にはね、計11人を死傷させた事故でした。

この事故で、当時31歳の母親と当時3歳の長女が事故の犠牲となっています。ちなみに、この事故時、運転していた飯塚幸三もケガ覆ったということで現行犯逮捕はされていません。後に在宅起訴という異例の処置がとられ、”上級国民”だからかと、警視庁の対応が非難されました。

一方、今回の大阪狭山の事故の場合、事故当時の横山孝容疑者の年齢は、池袋暴走事故の飯塚幸三よりも高く89歳。しかし、池袋の事故から2年たっていることを考えると横山孝容疑者と飯塚幸三容疑者は、誕生日にもよりますが、同い年になるかもしれません。

ということで、2人とも高齢者の自動車事故。しかも、両方ともに死亡事故。原因はアクセルとブレーキの踏み間違い。そして、事故を起こした時の乗用車はプリウスまでが一緒です。

違うのは、大阪狭山市の事故では、横山容疑者はいったん止まったにもかかわらず、ギアをバックに入れたりと、アクセルとブレーキの踏み間違い意外に、運転操作を3回誤っています。

横山孝容疑者はケガがないのもありますが、その場で現行犯逮捕。そして、横山容疑者の事故では身内の配偶者である妻も大けがを負っています。

池袋暴走事故では、禁錮5年の実刑判決となりましたが、今回の大阪狭山の暴走事故の判断はどうなるでしょう。

無くならない高齢者の自動車運転の過失による事故。ワイドショーで議論されてるように運転免許証の自主返納の促進か、もしくは、年齢による強制返納を法律化することが必要なのかもしれません。

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