茨城一家殺傷事件で、殺人容疑で逮捕された岡庭由征(おかにわよしゆき)容疑者ですが、その事件だけでなく余罪がヤバいと話題になっています。
岡庭由征容疑者の過去の供述などを見ると、「閲覧注意」と言いたくなるほどです。岡庭由征容疑者の余罪や供述をみていきます。



岡庭由征容疑者の余罪
おととし、茨城県境町の住宅で夫婦が殺害され長男と次女も重軽傷を負った事件で、警察は夫婦に対する殺人の疑いで埼玉県の26歳の男を逮捕しました。今後、動機や詳しいいきさつを調べることにしています。
逮捕されたのは埼玉県三郷市の無職、岡庭由征容疑者(26)です。
おととし9月、茨城県境町の住宅で会社員の小林光則さん(当時48)と妻でパート従業員の美和さん(当時50)が刃物で刺されて殺害され、中学生の長男(14)と小学生だった次女(13)も重軽傷を負いました。
出典:https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210507/1000064064.html
一昨年、茨城県境町で起こった残忍な殺人事件。その容疑者として岡庭由征容疑者が逮捕されています。いままでの調査では、岡庭容疑者と殺害された小林さん夫婦や子どもたちとは面識がなかったようです。
では、なぜ?の疑問がわくなか、岡庭由征容疑者を調べてみると、他にもたくさんの余罪がありました。
「余罪」とは?、「着目中の罪のほかに犯している罪」のことを指します。
今回は「茨城一家殺傷事件」以外の犯罪ということで、岡庭由征容疑者の犯した犯罪をみていきます。
ヤバすぎる供述内容
2011年11月18日、埼玉県三郷市鷹野の市道で中学3年生の女子生徒を背後から襲い切りつけて右顎下を突き刺し頸動脈に達しようかという、深い切り傷を負わせています。
そして、その翌月の12月1日。今度は、先ほどの女子中学生を襲った現場から2km離れた千葉県松戸市栄町西の路上で、小学2年生の女児のわき腹、胸、腕など6か所を刃物で刺し、全治10日間のけがを負わせています。
その刺し傷の一部は、女児の肺近くにまで達していたと言います。この2つの連続通り魔事件を起こしたのが、当時、通信制高校に通っていた16歳の岡庭由征容疑者だったのです。その後、殺人未遂などの罪で起訴されています。
実は、岡庭容疑者は、この事件を起こす直前には、通信高校ではなく私立高校に通っていました。その私立の学校に、自分が殺した猫の死骸を教室に持ち込んでトラブルになったことがあります。
これに岡庭容疑者は、当時「友達に猫の生首の写真を見せたら、持って来て」と言われたからと言っています。
そして、その私立高校を退学し定時制高校へ入って通り魔事件を起こしたわけです。
そして、供述では、
- 「女性を狙った」
- 「歩いてる人を誰でもいいから殺そうと思った」
- 「中学時代からホラー映画などで女児や女性が苦しむシーンに性的興奮を覚え、自己満足のために猫を殺すようになった」
- 「自宅で小動物捕獲用のゲージを仕掛けたり、素手で尻尾をつかんだりして捕獲し、千枚通しで刺したうえ、ゲージごと土中に生き埋めにしたり、地面にたたきつけたうえ、金槌で殴打して殺害していた」
- 「人を殺せばもっと性的な興奮や満足感が得られると思った。刃物を持って小中学生を尾行した」
- 「血が出た時を思い出して性的に興奮した。またやりたくなった」
など、聞くに堪えないような供述をしています。
さらにこのほか、岡庭容疑者は猫の死骸を高校にもっていく事件を起こす少し前には、三郷市のマンションに止めてあったバイクに火をつけたことも供述。ほかにも30件余りの放火の余罪があります。
放火の動機については裁判で検察に「殺害目的がなかなか達成できない鬱憤を放火で紛らわせた」と、決定づけられていました。
そして2020年、茨城県警は「茨城一家殺傷事件」の捜査対象を拡大し、岡庭容疑者が大量の刃物や薬品を所持しているとの情報をもとに、11月に殺人予備容疑で自宅を捜索。
硫黄44・39㎏を貯蔵していたとして、三郷市火災予防条例違反容疑で逮捕し、岡庭容疑者は消防法違反で起訴されています。
さらに2021年2月には、なにに使うつもりだったのかは定かではありませんが、警察手帳の記章を偽造したとして、公記号偽造容疑でも逮捕されています。
裁判での証言もヤバい
裁判での様子や証言はもっとヤバくて、戦慄するものがあったと言います。
法廷で見ていた関係者によると、「『~~じゃないっすか』など感情の起伏なく淡々と答え、どこか他人事のような受け答えに聞こえました」と。
また、被害者の母親の陳述では「犯行時にニヤッとしていたと娘が言っていた。審判のときもニヤッとして、弁護士にたしなめられていた」ということです。
「調書を読んでいるときに君の口元が緩んでいるように見えたけど?」と裁判長にも問われると、「ちょっと思い出しちゃって」と、岡庭由征容疑者は答えています。
さらにはっきりとしたのが、代理人に性について質問された時、グラビアは「殺すより(性的興奮が)下」とか、自慰については「よくわかんない。その人を殺すってこと(を想像して)」と。
さらに、話が事件に及ぶと、「刺してるあたり。殺したいとかもあった」と殺意を肯定していたそうです。
性と結びついた殺すことへの執着がヤバすぎます。
もう二度と出てきてはいけないサイコパス
小動物殺害から人間に対し殺害欲求を持つということで、思い起こされるのが、1997年2月から5月にかけて、当時14歳だった少年Aが児童を次々と襲い2人を殺害し3人を負傷させた「神戸連続児童殺傷事件」。
当時、少年Aが”酒鬼薔薇聖斗”を名乗ったことから「酒鬼薔薇聖斗事件」とも言われています。
その少年Aが出版社に過去の事件を投稿したことがあります。その一部がこちら。
- 次から次に近所の野良猫を捕まえては様々な方法で殺害
- 中学に上がる頃には猫殺しに飽き、次第に、「自分と同じ〝人間〟を壊してみたい。その時にどんな感触がするのかこの手で確かめたい」という思いに囚われ、寝ても覚めても、もうそのことしか考えられなくなった
今回の岡庭由征容疑者に似たものを感じるのは、わたしだけではないでしょう。
「サイコパス」。サイコパスとは、シンプルに言うと反社会的人格を持つ人のことなのだそうです。
「酒鬼薔薇聖斗事件」の少年Aは、医療少年院出所後、事件に関わったというう報道はありません。
しかし、今回の岡庭由征容疑者の場合、既に成人したサイコパス。罪を償うのは当然ですし、それに見合う刑を与えられるでしょう。そして、もう二度と、こんなサイコパスな人間には出てきてほしくはありません。
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