ニュース

知床観光船の小山昇氏のコンサル「桂田精一社長がYESマンとなった経営戦略」ブラック容認の会社経営

ニュース

知床観光船の「KAZU I」が沈没した事故で、船を所有する会社の桂田精一社長をコンサルしたという、株式会社武蔵野の小山昇氏が話題になっています。

小山昇氏のコンサルはどんなものだったのか。桂田社長が小山昇氏のコンサルに対しYESマンだったのか。小山昇氏はブラック容認だったのかについて調査しました。

知床観光船の桂田精一社長をコンサルした小山昇氏

4月23日、北海道知床半島の沖合で遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶った事故で、乗客乗員26名のうち14人の死亡が確認され、現在も残り12名の捜索が継続されています。

知床観光船の事故で、亡くなった方々のそれぞれの生前の状況が報道されるなどして悲しみが深まる中、天候悪化が予想される中で、なぜ出航したのか?無理な出航によって引き起こされた事故に対しての憤りと悲しみが増幅されています。

そんな遺族に土下座謝罪した知床観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は、経営の素人だったと言われており、その桂田精一社長をコンサル指導していたのが、株式会社武蔵野の社長・小山昇氏でした。

今回事故を起こしてしまった知床観光船の運航会社の桂田精一社長に対して、小山昇氏はどのようなコンサルをしていたかが、「ダイヤモンドオンライン」で記事になっていました。

実は、この記事は、いわくつきの記事となってしまっており、

「記事消したことで批判殺到したんで復活したらしい
なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」はあっというまに黒字になったのか?
小山 昇:株式会社武蔵野 代表取締役社長」

このように、一度ダイヤモンドオンラインが掲載を削除。しかし、削除したことでネットが炎上すると、

「本記事は2022年4月25日に公開停止しましたが、不適切な判断でした。同年4月28日に再公開しました。(2022年4月28日21:03 ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)」

このようなコメントを掲載したうえで、記事を再掲載していました。

そしてこの記事のタイトルはというと、

『なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」は
あっというまに黒字になったのか?』

というタイトルがつけられ、この『世界遺産知床の「赤字旅館」』というのが、桂田精一社長が経営していた旅館のことでした。

小山昇氏と「知床観光船」の桂田精一社長の関係

このように、ダイヤモンドオンラインの記事には、株式会社武蔵野の小山昇氏と、今回知床観光船沈没事故の桂田精一社長とのことが、つらつら書かれていました。

その内容を見てみると、

「2017年夏、私は妻と世界遺産の知床に行きました。
 宿泊は、経営サポート会員でもある有限会社しれとこ村(北海道、旅館業)。
 いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人。
 運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した。」

といった書き出しで、当時、陶芸家として活動していた経営ど素人の桂田社長に対し、小山昇氏が経営のアドバイスをしていたことが書かれています。

この「はい」「YES」「喜んで」というのは、小山昇氏が小山氏が好む言葉で、クライアントに言わせているとされる言葉のようです。

そして小山昇氏のクライアントは、小山氏のコンサル指導を実践するということになります。

そしてこの記事の中では、

  • 知床観光船が売り出されたとき、私は、「値切ってはダメ! 言い値で買いなさい」 と指導した。
  •  世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときも、「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」 と指示した。
  • 当時の旅館の名前「国民宿舎桂田」も無味乾燥で、お客様がラブストーリーを感じない。「夕映えの宿」と知床らしい名前に変えるべきとアドバイスした。

と書かれており、小山昇氏が桂田精一社長に対しコンサルを行ったことで、「赤字の会社があっというまに黒字に変わった。」としています。

つまり、ここからわかるのは、桂田社長は経営のド素人であり、小山昇氏が指導コンサルチングしたことにより、経営状態が良くなったということ。

「知床観光船」の事業が売りに出された金額が4000万円と言われています。値切るなと言われたということは、おそらく言い値の4000万円で買ったということになるのでしょう。

この記事を読めば読むほど、小山氏の自慢話、あるいは、コンサルのための宣伝記事に見えてくるのは、私だけでしょうか。ちなみに、この記事が掲載されたのは2018年4月1日。今から5年前の話です。

株式会社武蔵野の小山昇氏はブラック経営者だった

今回、事故を起こした知床観光船の運航会社の桂田精一社長を小山昇氏がコンサルをしていたことがわかりましたが、このことを調べてる中で、同じ「ダイヤモンドオンライン」の中に小山昇氏本人が、自身の会社「株式会社武蔵野」はブラックな会社だったと語っていた記事を発見。

その記事というのがこちら。

「武蔵野からついに出た「犯罪者の正体」とは? 小山 昇

という記事タイトル。

小山昇氏が「株式会社武蔵野」の社長に就任したのが1989年。ちょうどバブル期でもあるこの年は、昭和64年であり、平成元年となります。

その頃の会社は、

「私が株式会社武蔵野の社長に就任したのは、バブル絶頂期の1989年です。 当時の武蔵野は、とにかく猛者揃い。学歴も高く、中卒が2人で、残りは限りなく中卒に近い高卒でした(笑)。
幹部の16人中5人は、元暴走族でした。
「多摩地区全域をシメていたスケバン」も、「世代を超えた伝説の特攻隊長」として名を馳せた強者もいた。 アロハシャツにバミューダパンツで出社し、営業車に乗ってサーフィンに出かける社員もいました。」

と発言している小山昇氏。

さらに当時、こんなことをしていたと語っています。

「ライバル会社の営業車を見つければ、いたずらをする。
 前後左右をわが社の車で取り囲んで動けなくする。
 ライバル会社の営業マンを見つければ、尾行する。
 武蔵野の縄張りに近づいてきたら、「こちら側に一歩でも入ってきたら、どうなっても知らない。けれど、今すぐ引き返せば、何もしない」 と脅しをかける。」

これ、もう、ブラックというか、そのレベルすら超えていると思われます。業界が違うのではないかと。

そしてこの記事の中で、小山氏は自身のことを、

「何を隠そう、武蔵野の社長、小山昇です。
 犯罪を犯していたのは、「私」でした。
「社員の残業を容認した罪」

と語っています。

その理由として、

「残業は、減るはずがない」
「社員が遅くまで仕事をするのは当然だ」
「残業を減らせば、会社の利益も減ってしまう」

という発想を、社長である小山昇氏自身が持っていたからだと。

そして、「残業ゼロ」に意識と行動を向けていくと、過去最高売上などの業績改善が見られたそうです。この記事によると、ついこの前までそう言う考えだったといっており、ついこの間までブラックだったと肯定してるように聞こえます。

という話は、本人の暴露話です。

ネットでは、コンサル内容に関してのこんな暴露話もありました。

  • 素手でトイレ掃除
  • スーパーハッピーと絶叫して朝礼
  • 環境整備という床這いつくばってホコリ1つ残らず掃除
  • 名刺交換研修で合格貰うには号泣する

社長の武勇伝の記事以上に、コンサル自体がブラックな内容もありそうです。

Your Magazine

コメント

タイトルとURLをコピーしました