ベンツで暴走ひき逃げし、女性が亡くなった事故の中川真理紗(なかがわまりさ)被告の判決で、量刑に疑問や怒りの声が多く聞かれます。どんな疑問や怒りなのかをチェック。
さらに危険運転致死を断念した理由を探り、中川真理紗被告の不敵な笑みの理由に迫ります。
中川真理紗のベンツ暴走殺人の判決に疑問と怒り
暴走車でひき逃げし女性を死なせた罪などに問われた女に懲役5年の実刑判決が言い渡された。
中川真理紗被告(32)は去年5月、東京・大田区で車を暴走させ女性(当時34歳)をひき逃げして死なせた罪や、覚醒剤を使用した罪で起訴された。
15日の判決で東京地裁は「被告は不合理な弁解に終始し、自分のした行為や責任に向き合おうとせず刑事責任は重い」などと指摘し懲役5年の実刑判決を言い渡した。また「規範軽視の態度には厳しい非難が向けられるべき」などとしている。
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/f916e859009d1a6f77c385671bbeca61fc08fadb
2020年5月、東京都大田区の路上で、中川真理紗被告の運転する白いベンツが女性を背後から跳ね飛ばしひき逃げ。その後女性は無くなっているのが確認されています。
中川真理紗被告は、警察の職務質問を振り切って車を発進させ、100キロ近いスピードで暴走したうえでの事故。さらに、その現場からも走って逃げています。
その後の検査で、中川真理紗被告の尿からは、覚醒剤の成分が検出さました。
- 名前:中川真理紗(なかがわまりさ)
- 源氏名:矢崎マリサ
- 年齢:32歳(事件当時31歳)
- 職業:飲食店店員(キャバ嬢)
- 住所:神奈川県川崎市川崎区藤崎
その時の状況を、映像と画像でチェック。
( ゚Д゚) 覚えて無い?
職務質問受けた女が車で暴走
2020/05/21
女は職務質問を受けて車で逃走しました 20日午後1時ごろ、東京・大田区の第二京浜を猛スピードで走る白い車、 直後に事故を起こし 歩行者の女性30代 がこの事故に巻き込まれて死亡しました 飲食店店員の中川真理紗容疑者31 pic.twitter.com/gsZH8QD0I7— 🇯🇵よろず屋 (@yorozya_1) May 20, 2020
とんでもないスピードで撮影者を追い越していった後、すぐに事故して、悲惨な事故現場と化しています。
しかもこの事故の後、中川真理紗被告は、マンションに逃げ帰っていたわけです。
この事件の判決が実刑と言えど「懲役5年」。これには、世間の疑問や怒りの声が噴出しています。
5年は軽すぎる😱
薬やって暴走ひき逃げ 未必の故意 殺人だろ💀#中川真理紗— tafu (@tafu95744650) March 20, 2021
こんな意見を筆頭に、
- 時速121キロで一般道を走り、一人の女性の命を奪った中川真理紗被告 判決が「懲役5年」??? あり得ない。 人を殺しても「懲役5年」なら、委託殺人は自動車を使うのが正解になる 殺し屋には朗報だな
- 大甘判決 お仲間なの?
- なんの配慮なん?アタマおかしいの?法治国家だよね?どっかから圧力かかったの?
- めざましテレビで去年大田区で車を暴走して轢き逃げした中川真理紗って女に懲役5年の判決かぁ…覚醒剤使用の併合罪とはいえ軽い判決だねぇ。遺族は納得行かないだろう
これ、危険運転致死傷罪にならないのが訳がわからない。 なんかの病気で覚醒剤をきちんとした医者から処方されてたわけじゃないんだし、死刑じゃない法律はザル法だろ…
薬物を摂取して車を暴走させた挙句人を撥ねそのまま逃げた死亡ひき逃げ事件。にも拘らず懲役5年は軽すぎないか?殺人罪に匹敵する刑罰でも良いと思うよ。
法は加害者(犯人)を守るためのものにしか見えなくなってきた。
- いや判決軽すぎでしょ
- 中川真理紗被告(32)は去年5月、東京・大田区で車を暴走させ、ひき逃げや覚せい剤使用の罪 中川被告に懲役5年の実刑判決、ひき逃げで亡くなった女性(当時34歳)の遺族は納得できないよな 映像を見たら笑みを浮かべてた…絶対反省してない!
- 中川真理紗被告に懲役5年の実刑判決 大田区で職質中に逃走 120キロで暴走し死亡ひき逃げ 覚醒剤使用 !死亡ひき逃げして懲役5年って軽すぎるでしょう!しかも覚醒剤も使ってるんだし!亡くなられた遺族の皆さんの気持ちになったら無期懲役だよな
- 殺人犯罪者のくせに 激安な刑期だな 司法裁判所狂ってる
- 覚醒剤やってひき逃げで殺しておいてたったの5年かー 裁判官って無能なん?バカなん? 真理紗とかいうクズも裁判官もガチでクズだな
- 暴走して 引き殺して 逃げて たった5年とは! 殺され損だ!
- たった5年、、、 人の命って何なんだろうか。
- 刑事責任は重いって言って5年かよ。7年がデフォじゃないんか。轢かれた34歳の女性が不憫過ぎるわ。飲酒より悪いと思うけどな。
という皆さんのご意見。
今回、意見を集約していて、結構長文の意見が多く、この判決にかなりの疑問や不満を抱いていることがわかります。
そして、長文になる最大の理由は怒りだと思われます。その怒りをぶつけた文章だけに、いつもにない長文が多くなっているのでしょう。
その怒りの内容は、事件自体に対してのものがほとんどではありますが、犯行後の反省する姿が見られないことへの怒りもあるのでしょう。
実際、判決の中で「規範軽視の態度には厳しい非難が向けられるべき」との表現もあり、厳しい言葉が多くなっています。

中川真理紗被告が危険運転致死断念に不敵な笑み?
中川真理紗被告は3月15日に東京地裁で判決を受け、移送される際に見せた「不敵な笑み」にはどんな理由があるのでしょうか?薄ら笑いに見えるこの表情が、中川真理紗被告を、余計に不気味にさせています。
3月15日の判決は、「被告は不合理な弁解に終始し、自分のした行為や責任に向き合おうとせず刑事責任は重い」などと指摘したものの、「実刑5年」と世間が予想したものと違い、かなり軽いものでした。
事件後すぐに、こんな意見がありました。
「被害者の家族が受けた苦しみをこいつも受けるべきだ。それはできないのだろうから、危険運転致死での立件を!薬物使用の上、制御できない高速度で何の罪もない人を轢き殺したんだから適用できるだろ。」
「危険運転致死」に関する意見です。しかし今回検察は「危険運転致死傷」での立件を見送っています。それに疑問を持つ人も多くいるようです。
今回の、中川真理紗被告が起こした事件で、弁護士の田村勇人先生が「危険運転致死傷」について説明してくれています。
軽い量刑となったのは、検察官が危険運転致死での起訴を断念したことが大きな理由です。危険運転致死が適用されれば、5年を超えて7年から10年程度の量刑が予想される事案でした。
検察官が危険運転致死での起訴を断念した理由は、覚醒剤が出たのは確かだが、危険な運転行為が覚醒剤のせいではなく、警察に追尾されたことによるものであるとの被告人の主張が出た場合(実際に捜査段階で弁解している可能性もあります)に裁判でその弁解を崩すことが難しいと判断したからだと考えられます。
一市民としては納得できませんが、弁護士としては、検察の判断は確かに難しいが責められない。今までの実務の通りと考えられます。
出典:https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/tamurahayato/comments
つまり、覚せい剤を使って車を運転したから事故ったわけではなく、警察が追ってきたから事故ったって言い逃れされてしまうってことですよね。
しかし、一般道を120キロを超えて運転すれば、危険運転っていえないのかと疑問に思ってしまいます。
そしてその結果量刑が「5年」となった。しかし、危険運転が適用されていたとしても「7~10年」ですか。遺族の気持ちになると言葉が出ませんね。
この量刑の少なさのためなのか、移送される中川真理紗被告の不敵な笑み、薄ら笑いの表情が気になり過ぎます。
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