千葉県南部の看護系の学校で、本年度入学の生徒の4割が自主退学していることが判明。この看護系の学校はどこか、学校の名前や教職員は複数なのかをチェック。
さらに、元生徒の教職員によるパワハラ証言の疑惑を調査。「バカに教えることはない」、これ以外の暴言もチェック。
千葉県南部のパワハラ疑惑の看護系学校はの名前は
千葉県南部にある看護系の学校で、令和3年度に入学した1年生38人のうち、約4割近くの15人が自主退学していたことがわかりました。
その看護系の学校を自主退学した元生徒によると、「教員によるパワーハラスメントがあった」と証言しており、しかも証言したのは複数人に及んでいます。
この生徒らは、改善を求めて千葉県にも相談したといいます。学校側は、生徒が自主退学したことは認めていますがパワハラがあった事については否定しています。
では、その看護系の学校というのは、どこの学校なのでしょう。名前は公開されておらず、情報としては千葉県南部としかわかってはいません。
そこで調べてみると、
千葉県には、これらの看護系の学校があるようです。これらの学校の名前を文字で書くと、
国立病院機構千葉医療センター附属千葉看護学校
千葉市青葉看護専門学校
千葉中央看護専門学校
山王看護専門学校
船橋市立看護専門学校
松戸市立総合医療センター附属看護専門学校
千葉県立野田看護専門学校
慈恵柏看護専門学校
勤医会東葛看護専門学校
日本医科大学看護専門学校
旭中央病院附属看護専門学校
亀田医療技術専門学校
君津中央病院附属看護学校
千葉県立鶴舞看護専門学校
労働者健康安全機構千葉労災看護専門学校
安房医療福祉専門学校
葵会柏看護専門学校
こんなところです。そして、学校を特定するための唯一の情報が「千葉県南部」という情報です。なので、まずは、南部について調べてみました。
地図で見ると、
ただ、区分けの仕方は、それぞれのようです。この地図では、「北東部・北西部・中部・南部」の4区に区分けされています。
郡市別にみていくと、ちょっと資料的には古くなるかもしれませんが、
「<北東部>
印西市・白井市・佐倉市・四街道市・八街市・成田市・富里市・佐原市
(印旛郡)
栄町・本埜村・印旛村・酒々井町
(香取郡)
神崎町・大栄町・栗源町・山田町・小見川町
<北西部>
松戸市・柏市・我孫子市・流山市・野田市
(東葛飾郡)
沼南町
<南部>
市原市・袖ケ浦市・木更津市・君津市・富津市・館山市・茂原市・勝浦市・鴨川市
(長生郡)
長柄町・長南町・睦沢町・一宮町・長生村・白子町
(夷隅郡:いすみぐん)
大原町・岬町・夷隅町・御宿町・大多喜町
(安房郡)
鋸南町・富山町・富浦町・千倉町・白浜町・丸山町・和田町・三芳村」
という感じで、この場合「北東部・北西部・南部」の3部に分かれています。
そして、情報としてあったわけではないですが1年生が38人というのも考えると1学年定員が40名くらいの学校かと思われます。
ということで、千葉県のHPでチェックすると、
このページには、学校名、住所、定員まで載っていたので、この資料を基に南部の看護系学校で40名前後の定員の学校を絞っていくと、
千葉県立野田看護専門学校
千葉県立鶴舞看護専門学校
労働者健康安全機構 千葉労災看護専門学校
安房医療福祉専門学校
夷隅准看護師学校
木更津看護学院
市原看護専門学校
これらの学校が40名定員の学校(夷隅准看護師学校は35名)。しかし、あくまで区域や定員の数についても独自判断のため、特定できているわけではありません。
この千葉県南部の看護系学校のパワハラ疑惑に記事が話題になると、twitterに、
「私は千葉県南部住みで看護学校受験して不合格だったけど、何となくどこの学校かわかります。
K田付属かK中央付属あたりかな?
昔は看護学校入りたいなら千葉県の下の方が受かりやすいとか聞きました。
千葉の看護系学校 1年生4割が退学 2022年2月28日」
というツイートもされています。あくまで、個人による感想でしかないですが、このような感想を持つ人も、現れているようです。
現状では情報が少なく到底出来ていませんが、新しい情報が入りましたら追記させていただきます。
千葉県南部の看護系学校のパワハラの実態
千葉県南部の看護系学校の1年生の約4割に当たる15名が自主退学している問題で、学校側は、退学したことは認めたうえで、パワハラについては「そのような事実はありません」と否定しています。
15人の退学者を出したことについては「退学はとても残念だが、正当な理由で本人が決めたこと」とし、むしろ、「教員も何とか資格試験に合格させるように努力をしてきた」などと説明したといいます。
では、実際にはどんなパワハラがあったのでしょうか。
元生徒らの証言では、
- 特定の女性看護教員から「あんたみたいなばかに教えることはない」などとののしられた
- 同級生の前で「あの高校は勉強しなくてもテストをクリアできる」などと出身校をからかわれた
- 校内で書類をテーブルに投げ付けられた
- 課題の提出が遅れ、謝罪し再提出したところ「もう留年だから」と言い渡された
- 髪型など容姿について笑われた
などがあったといいます。生徒の中には精神面や体調の不良を訴えるケースもでており、退学者が多いことも含め問題でもあり、元生徒らは千葉県に改善を求め相談したといいます。
相談された千葉県医療整備課は、生徒らから複数回にわたり校内でのパワハラについて相談を受け、学校側に連絡を取ったことを認めています。しかし、「法令上、細かい人間関係など個別案件は指導できない」と説明しています。
厚生労働省がまとめた看護師等学校要請書に関する「入学状況及び卒業生就業状況調査」によると、同種の養成校で退学や留年などで卒業しなかった人の2020年度全国平均は17・5%でした。そして、千葉県は8・4%。全国の平均よりはるかに少ない率でした。
看護学校での暴言やパワハラについて
今回の千葉県南部の看護系学校でのパワハラ疑惑の問題に際して、昨年、どこかで見聞きしたような既視感がありました。
という記憶を頼りに、看護学校でのパワハラを調べてみました。すると、昨年ドキュメンタリー番組で放送されてました。
この中では、
「あんたなんて死んだ方がいい。」
「殴るよ、蹴るよ。」
「あんたに指導する価値はない 」
「ペンでぶっさすぞ。」
などの暴言があった事の証言も。
生徒のなかには暴言などに耐え切れず、自殺未遂をした生徒も…。と保護者が訴えます。
そのドキュメンタリー動画がこちら。
別の県の、看護学校の話ではありますが、今回の千葉県南部の看護系学校の話を聞いて、とても似たものを感じてしまいます。
確かに医療の現場は厳しく、罵声、怒声が響く時だってあるかもしれません。そんな状況でも平常心を保つべく、昭和の時代にはまかり通っていた教育方法なのかもしれません。しかし、今はもう、時代も医療も変わってきています。
生徒たちが自分の意志で選んだ、医療従事者への道。それを学校は成就してあげて欲しいものです。
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